ウサギの白内障このウサギさんは、右目の中央に見えます水晶体が真っ白に濁っております。
成熟白内障になっておりますので、ほとんど見えておりません。
よって頻繁に物にぶつかっており、角膜の外傷を繰り返しておりました。
現在は、角膜を保護のための点眼を始めたところ、角膜外傷の再発が無くなりました。

2歳4カ月のおばあちゃんハムスターでした。
朝まで正常でしたが、昼過ぎに突然右目が飛び出した様子でした。
なので、眼が開きっぱなしに見えております。
飼い主様が出血にみえていた目頭の部分は、強膜の充血です。
拡大してのぞいて見ますと、眼球中央の前眼房内に出血がありました。
どうやら、外傷による眼球突出でした。
お聞きすると、なぜかケージ内部に敷藁の茎の部分が突出していたそうです。
その茎が凶器になってしまったのかもしれません。

このニャンコは、白色のスコティシュホールドです。
左右の眼の色の違いは、虹彩異色という生まれつき虹彩の色違いによるものです。
虹彩異色とは、シャム種やヒマラヤン種、白い猫で見られます。
両目の虹彩が青色の猫では、しばしば聴覚障害を持っていると言われており,シャム種で研究されております。
残念ながら治療方法は、ありません。

眼瞼とは、「まぶた」の事を言います。
そのまぶたが長期の角結膜炎により結膜と癒着を起こしてしまいました。
また、生後12~14日の時点で眼の開くのが遅れたので癒着してしまいました。
結膜や角膜の長い間の炎症によって眼を開ける事ができなくなり、癒着を生じます。
癒着がありますと、まぶたを少し持ち上げたり裏返すと見えます。
写真は、以前御紹介した新生仔眼炎で、右目の下まぶたを持ち上げている所です。
まぶたの裏側に白い糸のように見えるのが癒着した結膜の部分です。
結膜炎に点眼だけしていても眼が中々開かない時には、癒着を考慮します。
この場合は、点眼や内服による治療だけでは、困難ですので、切除をします。
せっかく切除しても再癒着する事が多いので注意しましょう。

これは、小さい方が乳首ですが、大きい方は、腫瘍です。
乳腺に由来する腫瘍は、一般的には、乳腺腫瘍と言います。
ほとんどが雌の病気ですが、まれに雄にもあります。
早期の避妊手術によって乳腺腫瘍の発症の予防が可能です。
なので、できるだけ1歳未満の避妊手術がお勧めです。
それ以上の年齢での避妊手術では、予防効果が少なくなります。
悪性の割合は、犬では、50%ですが、猫では、90%以上と言われています。
つまり、猫では、ほとんどが悪性ですので、雌猫の避妊手術は、必須でしょう。

毎年ジメジメした梅雨時期には、人と同様に動物にも皮膚病が多くなります。
なかでも、皮膚糸状菌症という真菌性の皮膚病が多発します。
原因菌は、カビ菌の仲間で、人にも感染する事もある人畜共通感染症の一つです。
カビは、湿気の多い時期に室内や衣類、食物にも発生しますが、この菌とは、別です。
また水虫菌の仲間ですが、人に感染しても水虫になることは、ありません。
動物の場合は、元々カビ菌が感染しる事が多く、ストレスにより発症するようです。
犬猫は、もちろん、ウサギ、ハムスターでも発症します。
写真は、黒い猫でしたが部分的に脱毛しており、白っぽいお肌が露出してます。
そして、いつもより全身の脱毛が増えておりました。
また皮が一部むけてている所があり、皮膚病と健康な皮膚との境になります。
少し痒がる時もありますが、一般的に痒みは、ほとんどありません。
内服薬や外用薬、薬用シャンプー等で治療します。

ジャンガリアンハムスターが寝ないで痒がっており眠れないようでした。
見ると胸から両腕にかけて掻いていた様子で、脱毛し皮膚が赤くなっていました。
人間と同様にアレルギーの原因は、様々ですが、原因の特定は、困難です。
原因の多くは、チップを敷物に使用しているケースのようです。
敷物の変更が効果的だったりします。

10歳のワイヤーホックステリアでした。
右目の上まぶたに出来物があり、徐々に大きくなりました。
そのため、右目の白目が擦れてしまい慢性的な結膜炎を起こしておりました。
また目頭には、眼やにが多く付いておりました。
きっと、目がいつもゴロゴロしてる感じでしょうか。
これは、まぶたにできた腫瘍でして、組織学的に大部分は、悪性のようです。
まぶたの腫瘍は、7~10歳以降の老齢犬に一般的に見られます。
点眼液等で治す事が不可能ですので、手術で摘出する事になります。
角膜や結膜に刺激があり、症状が伴うようでしたら手術をすべきです。

写真は、7か月令の雄ニャンコのお尻です。
仔猫にしては、随分と立派なタマタマですね。
上から肛門、睾丸(オスのみ)、ペニスの順に有ります。
オスの去勢手術は、まん中に有ります睾丸を摘出する手術になります。
メスは、睾丸が有りませんので、当然この部分が無くなります。
つまりメスは、肛門と尿の出口との距離がおのずと短くなります。
そこで、仔猫の時の雌雄鑑別は、肛門と尿の出口との長さを見て判断するのです。
写真のように睾丸が大きく膨らんでいるとは、限りません。
去勢済のオス猫や睾丸がまだ降りてこない新生児や仔猫は、分かりにくくなります。
よく見ないと、たまに獣医師でさえ見間違える事がありますので、よく観察しましょう。

19歳のお年寄りのニャンコでした。
3日前におっ尻の近くから出血し、見ると切れておりました。
また、たまに便秘気味のようでした。
食欲や元気、排泄には、異常が有りませんでした。

これは、左側の肛門腺が感染により化膿し、破裂したのでした。
右上に見える小さい方の穴は、肛門です。
通常お薬で治療しますが、繰り返す場合は、手術にて摘出する場合もあります。
かなり痛みが伴うのですが3日経過しておりましたので、それ程痛がりませんでした。
また、中から流れ出た膿は、全てきれいに舐め取っておりました。
ニャンコの場合は、ワンコと違って肛門腺を絞る処置は、あまり行いません。
しかし、たまに遭遇するとニャンコも気をつけないといけないなぁと感じます。

院長:伊藤宗徳

院長 伊藤宗徳

東京都新宿区出身
麻布大学卒業

常に動物医療を学び、それらを生かし、動物達の生命及び健康を守れるように日々前進して行きたいと思います。

【趣味】
野鳥観察、登山、ランニング、
筋力トレーニング、自転車