‘ネコの豆知識’ カテゴリーのアーカイブ

どうも最近いつもお耳を痒がっていたそうです。
見るとお耳の入り口に小さな腫瘍がありました。
かなり掻いていたようなので出血を伴っておりました。
放置すると、なかなか治らない慢性の外耳炎になりますので、すぐに切除致します。
なるべく小さいうちに発見し早期に処置をすると治癒が早いです。
これは、ニャンコのお耳ですが、犬でも有りますよ。

このニャンコは、白色のスコティシュホールドです。
左右の眼の色の違いは、虹彩異色という生まれつき虹彩の色違いによるものです。
虹彩異色とは、シャム種やヒマラヤン種、白い猫で見られます。
両目の虹彩が青色の猫では、しばしば聴覚障害を持っていると言われており,シャム種で研究されております。
残念ながら治療方法は、ありません。

眼瞼とは、「まぶた」の事を言います。
そのまぶたが長期の角結膜炎により結膜と癒着を起こしてしまいました。
また、生後12~14日の時点で眼の開くのが遅れたので癒着してしまいました。
結膜や角膜の長い間の炎症によって眼を開ける事ができなくなり、癒着を生じます。
癒着がありますと、まぶたを少し持ち上げたり裏返すと見えます。
写真は、以前御紹介した新生仔眼炎で、右目の下まぶたを持ち上げている所です。
まぶたの裏側に白い糸のように見えるのが癒着した結膜の部分です。
結膜炎に点眼だけしていても眼が中々開かない時には、癒着を考慮します。
この場合は、点眼や内服による治療だけでは、困難ですので、切除をします。
せっかく切除しても再癒着する事が多いので注意しましょう。

毎年ジメジメした梅雨時期には、人と同様に動物にも皮膚病が多くなります。
なかでも、皮膚糸状菌症という真菌性の皮膚病が多発します。
原因菌は、カビ菌の仲間で、人にも感染する事もある人畜共通感染症の一つです。
カビは、湿気の多い時期に室内や衣類、食物にも発生しますが、この菌とは、別です。
また水虫菌の仲間ですが、人に感染しても水虫になることは、ありません。
動物の場合は、元々カビ菌が感染しる事が多く、ストレスにより発症するようです。
犬猫は、もちろん、ウサギ、ハムスターでも発症します。
写真は、黒い猫でしたが部分的に脱毛しており、白っぽいお肌が露出してます。
そして、いつもより全身の脱毛が増えておりました。
また皮が一部むけてている所があり、皮膚病と健康な皮膚との境になります。
少し痒がる時もありますが、一般的に痒みは、ほとんどありません。
内服薬や外用薬、薬用シャンプー等で治療します。

写真は、7か月令の雄ニャンコのお尻です。
仔猫にしては、随分と立派なタマタマですね。
上から肛門、睾丸(オスのみ)、ペニスの順に有ります。
オスの去勢手術は、まん中に有ります睾丸を摘出する手術になります。
メスは、睾丸が有りませんので、当然この部分が無くなります。
つまりメスは、肛門と尿の出口との距離がおのずと短くなります。
そこで、仔猫の時の雌雄鑑別は、肛門と尿の出口との長さを見て判断するのです。
写真のように睾丸が大きく膨らんでいるとは、限りません。
去勢済のオス猫や睾丸がまだ降りてこない新生児や仔猫は、分かりにくくなります。
よく見ないと、たまに獣医師でさえ見間違える事がありますので、よく観察しましょう。

19歳のお年寄りのニャンコでした。
3日前におっ尻の近くから出血し、見ると切れておりました。
また、たまに便秘気味のようでした。
食欲や元気、排泄には、異常が有りませんでした。

これは、左側の肛門腺が感染により化膿し、破裂したのでした。
右上に見える小さい方の穴は、肛門です。
通常お薬で治療しますが、繰り返す場合は、手術にて摘出する場合もあります。
かなり痛みが伴うのですが3日経過しておりましたので、それ程痛がりませんでした。
また、中から流れ出た膿は、全てきれいに舐め取っておりました。
ニャンコの場合は、ワンコと違って肛門腺を絞る処置は、あまり行いません。
しかし、たまに遭遇するとニャンコも気をつけないといけないなぁと感じます。

眼が開かないノラ猫の赤ちゃんが保護されました。
近くには、母親がいたのですが、兄弟は、いませんでした。
保護された方が安楽死をお申し出になる程の哀れな姿です。
そろそろ乳歯が生えてきそうな時期なのに、両目が塞がったままでした。
両まぶたは、パンパンに腫れあがり、眼球が見えない状況でした。
まぶたの表面は、大きなかさぶたでしっかりと覆われておりましたので、はがしました。
写真は、そのかさぶたをはがした状態です。
そして両目を圧迫しますと膿の塊が飛び出す位の強い炎症が有りました。
直前まで母乳を飲んでいたようで、幸い衰弱している様子は、ありませんでした。
授乳をしながらの治療になりました。

17歳のお年寄りニャンコです。
毎日拭いても拭いても止まらないよだれと、食欲不振でお困りでした。
原因は、奥歯にたまった歯石の付着にありました。
17年間、1度も歯磨きをしたことが無かったので、歯石が大きくなってしまいました。
本来の歯は、歯石に覆われてしまってまったく見えない程、大きな歯石でした。
歯石を少し掻き取ると、周辺から血液があふれる様に滲んで参りました。
長年付着した歯石にによって歯の周囲に炎症が起きてしまっていたのでした。
歯石を綺麗に除去し、歯がぐらぐらする程の動揺がありましたので抜歯しました。
実は、これら一連の処置は、必ず麻酔をしたうえで行う作業であります。 が・・・
今回は、飼い主様の強い御希望により無麻酔で行ったのでした。
抗生物質を使って頂いて完治しました。
やはり、歯磨きは、大事ですね。

これは、何に見えますか。
我が家のピカが吐いた毛玉です。
珍しく長い毛玉でしたので思わず手に取ってしまいました。
汚いお話ですが、吐いた後、時間が経過した毛玉は、乾燥した排泄物に似ています。
私が初めて見た時は、排泄物(大)と見間違えてしまいました。
何やら分からず、悪臭のないのに気付き、ようやく毛玉だと認識したのでした。
多くは、食べ物と一緒に吐き、よく見ると毛玉が混じってたりします。
連続して吐く事は、ほとんど無く、その後の食事をきちんと食べます。
最近我が家の猫達も毛のお手入れをしてあげていないなあ。
いつも毛玉を発見しますと、ブラッシングの必要性を実感致します。

猫は、元々吐くことが多い動物です。
1日1~2回のおう吐で、その吐物を食べたり、元気食欲があれば心配ありません。
そんな時は、1~2日様子を見ても大丈夫でしょう。
多くの原因は、毛玉を吐いていたり、食べ過ぎだったりです。
吐いた後でも、いつもと変わらずケロッとしているものです。
換毛期には、毛玉が出来やすいので、ブラッシングを良くしましょう。
また意外に多いのが、猫草を知らずに与えている時です。
吐き気が多く御心配でしたら、猫草をやめてみて下さい。
何回も続く吐き気や、、水を飲んで吐いたり、食欲なく吐いていたら治療を受けましょう。

院長:伊藤宗徳

院長 伊藤宗徳

東京都新宿区出身
麻布大学卒業

常に動物医療を学び、それらを生かし、動物達の生命及び健康を守れるように日々前進して行きたいと思います。

【趣味】
野鳥観察、登山、ランニング、
筋力トレーニング、自転車